沖縄でパパイヤ生産が産業として成り立ちにくいのは、勝手にそこいらに生えてくることとともに、台風に弱いことがあげられる。よく成熟した株の場合、一株から約1000個もの収穫を得ることもしばしばであるが、表年・裏年もあるので、ある程度の摘果が望ましい。鶏卵程度の大きさをもつ楕円体の果実は、皮が茶色く毛状の繊維に覆われており、鳥のキーウィに似ていることからその名が付いたとも言われているが、その真偽のほどは定かではない。また熱帯では果実のみならず、葉から繊維を採って利用することがある。この繊維は白色強靭、絹糸状で長さ38cm~90cm、採取率は通常2~3%に過ぎないが、この繊維で織った布は手触りが麻に似て紗のように薄く、フィリピンや太平洋のマリアナ諸島ではピンヤ・クローズといって、これで礼服を仕立てる習慣がある。不斉炭素を持たないため、生体を構成するアミノ酸としては唯一D-L-の立体異性がない。非極性側鎖アミノ酸に分類される。