キウイフルーツのアクチニジン(actinidin)やイチジクのフィチン(ficin)も同様な酵素である。花序にらせん状に密生する花はがく外花被、花びら内花被とも3枚で、単子葉植物の典型的な姿である。花びらは肉質であり、色は白を基調とし、先端部分が薄紫色を帯びる。開花後、受粉の有無によらず、約6カ月で結実する。結実後、子房に由来する真の果実と個々の花の基部にある花托、さらに花序の軸までが融合して肥大化し、いわゆる「パイナップル」となる。南メキシコを原産としているが、現在では多くの熱帯の国々で栽培されている。沖縄では、人家の庭に勝手に生えてくる。もちろんこれを土にまけば発芽するが、開花して果実をつけるに至るまで何年もかかる。パイナップル科の植物の多くと同様に、パイナップルもあまり土壌には依存しておらず、熱帯のやせた酸性土壌や乾燥した環境でよく育ち、降った雨水を葉の付け根に集めて葉面から吸収する。